禊ぎの次は懺悔!③ 「香盛り」

今回は「香盛り」が主体なので長く成ります。心して御覧下さい。

さて、香盛(こうもり)!表現すれば簡単な言葉ですが、実際行ってみると結構難しい!………でも、ソレは綺麗に盛ろうとするから!要は真っ直ぐに煙が立ち上がり、高貴な香りが漂っていれば可なのです。即ち“魔”の進入を防ぎ、またソレを予測して対処出来る環境を整える事が第一義です。

更には“高貴な香り”と“自身の好む香り”も違います。大多数が“高貴”と思える香りは、高貴な霊を呼び込む“香り”、自身が好む香りは“自身の守護霊団”を呼び込む香り、若しくは自身を擁護してしてくれる霊を呼び込みます。自身の「霊的成長度」に拠って、更には「行」の形態により使い別ける必要が有りますが、ここでは「初心の方の為の」を前提にしていますので、自身の好む香りを探し出して戴く事から始めてみて下さい。

小分けの「お試しパック」的に用いられるネット上の販売店です。Shop 308 いつも無理な御願いしている処に、このブログ開設の折りに更に無理な御願いをしてしまいました。「焼香(香薬種)」は有る程度まとまった単位でしか購入出来ないのですが、小分けにして安価で販売して戴ける確約を戴きました。「自身の好みの香り」を探すのに一役買えればとの想いです。

さて、ハードルの高い「香盛り」に本題を進めて行きましょう。

先ずは必要な道具です。

画像①は灰を均らすのに必要な「灰均し」です。
②は溝を穿つのに必要な「L字」です。
③は香・等を落としたりに用いる「へら」です。
④は香・等を落としたりに用いる「匙」です。

私が用いている物の形状はこんな物ですが、用途が目的に合えば形状は色々有ると想います。購入出来るか否か?自作をしてしまう・等です。参考っと言う事で御覧戴きたいと思います。


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先ずは香呂・御線香立て・等の表面の灰を均すのが最初です。

勿論この前の段階で灰を良く掻き回して、空気をたっぷり含ませてフワッとさせる作業が有ります。此処では参考の写真を省いていますが、出来るだけフワッと!これが非常に重要です。何故ならこのフワッとが無いと、折角盛った「御香」が途中で立ち消えしてしまいます。

フワッとした状態を保ったまま、丁寧に灰を均すと右の写真の通りに成ります。






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次は抹香を落とす為の溝を「L字」を用いて作ります。
出来る限り均一の深さに統一して押します。

この時、深めにして大量に抹香を用いれば、より長時間火持ちをし、浅く少量であったなら、短時間で燃え尽きます。また、燃焼時間は抹香を盛った後の押さえ具合によっても変化します。
あとは、経験を積んで体験しながら感覚をつかんでください。

今回は「己」字状に溝を刻みましたが、これがもっとも長時間に対応した盛り方で、「コ」字状で中時間、「一」字状で短時間等々、バリエーションが色々あります。



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「匙」で抹香をすくい取り「へら」でもって、溝の中に出来るだけ均等に抹香を落とします。

感覚的には「匙」の抹香を切り落とす?的な感覚でしょうか!

溝の中が一杯に成って山盛りに成らない様に行う事が肝要です。


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「へら」を用いて落とした抹香を均します。更に上に盛る為の五種香を盛り易くするためです。抹香を落とした山が平坦でないと、五種香を均一に盛り難く成ります。

場合によっては「L字」を用いて押さえて下さい。但し注意しないといけない事は、圧が強すぎると消えてしまいます。又、逆に其れを利用して燃焼速度を抑え、長時間に渡り燃焼させる事も可能です。

但しそれは「灰の湿り具合」と「抹香のシケリ具合」更には「押さえる圧着の力加減」っと言う熟練者の技に成ります。とにかく慣れる事が第一です。





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さて、お話しする事が遅く成りましたが、香呂には置き方が有ります。底を見て戴きたいのですが、必ず足が三本有ります。

香盛りする時の注意点として、「足二本を平行にして御本尊に向け、他の一方は御本尊の正中線上に有り、行者の正面を指す!」の不文律が有ります。

何故ここ迄引っ張った上で述べるに至ったのは、いい加減な気持ちで焚香を用いると、いい加減な霊を呼び寄せる事に繋がるからです。

キチンと香を盛る!ソレは集中心を養い集中を容易にし、先に進んでの「瞑想行」を容易にさせる働きも兼ね備えます。


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通常は点火するのに「御線香」を用います。御線香を置く角度を想定して、それに直角と成るように火口の山に刻みを附けます。

山盛りのままでは乗せた御線香が、ポイントに留まらず転がってしまいますし、空気の流入が悪いと立ち消えしてしまいます。

ソレを防ぐ意味合いで火口を刻みますが、押さえ付けは不可!あくまでも隙間を空けるの感覚で行って下さい。抹香もフワッとしていないと御線香の火が移りません。


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火口の刻みが終わったら「五種香」を盛ります。香りについては個人の好みを優先して戴いて結構です。

見栄えが良いように抹香の上に均一に盛るのが理想です。

大量に盛れば燃焼時間が延びますが消え易く、少量であるならば燃焼時間が短く香り自体も薄く成ります。これは経験を積んでいただいて慣れて下さい。

筆者の感覚では写真の具合がベストと思います。抹香の上からはみ出さない程度でやや山盛りです。各自工夫をこらして独自の状況を見出して戴く事がベストでしょう。



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御線香の火口は必ず抹香の火口に触れないように置きます。御線香が燃焼するに従って抹香の火口に近づき、抹香の火口が乾燥し温度が上昇する事を引き出す為です。

もし途中で立ち消えしていた場合は、消えた箇所で新たに抹香で火口を作って、再度点火すればOKですが、何度も消えてしまう場合は、ソレ以前の抹香の盛り方・等に不備が有るようです。

灰の湿気りは何度かお香を焚いていれば解消します。それ以外の立ち消えは回数をこなして慣れて戴く他はありません。

修行の始まりは香りに酔う!これに尽きるでしょう。そんな環境を修行の空間に創り出す事により、好み・高貴な香りに包まれて「魔」の進入を防ぎ、自身の「半覚醒状態」を作り出す事が出来れば、初心の「行」は半分達成されているでしょう。

それだけ香りは重要です。単なる「魔除け」だけなら「煙と匂い」で十分ですが、行を主体として捉えるならば「好み」と「高貴」な香りと言う物に拘って戴きたく思います。

最後にもう一度今回の書き込みに協力戴いた小売りの販売店さん(Shop 308)に感謝を込めて御礼申し上げます。

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